山形県民の舌は…絶対に肥えている | 星付き和食店 有名ホテル採用、ご自宅用のお米【京都・八代目儀兵衛】

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2013年11月19日

山形県民の舌は…絶対に肥えている

山形出身で、現在は山形で活躍する大学時代の友人がいる。
学科の歓迎会で、くるくるっとした髪の毛を見て、
「なんか面白そうな人」と思って話しかけたのが始まり。
いつの間にかサークルも同じで、彼女から色んなことを教えてもらった。
例えば、方言。例えば、冬の凌ぎ方。
そして、食べる楽しさ。
彼女が教えてくれた食べ物で、
一番衝撃的であったのは、郷土料理の“だし”というもの。
私が、だしを知ったあとに、偶然テレビでも紹介され、
今は関西のスーパーにもよく並んでいる。
正直、葱や薬味が苦手なので、初めてだしを見た時には、
見た目に一歩引いてしまった。
が、勧められたので嫌々食べてみると、何と食しやすいことかと驚いた。
むしろ私には当たりな味と食感。
細かく切られた緑色の野菜たちが、いつまでも新鮮で麗しく、
口の中でさらりつるりと踊るのだ。
爽やかで後に引くことはないが、口に入った、その一瞬一瞬を、
そして、食卓そのものを、活き活きとした美味しさで楽しくしてくれる不思議な食べ物。
白いご飯が欲しくなったのは言うまでもなかった。
それから数年経った。
縁あってお米に関わる職に就いた私。
ご飯にあう食べ物といえば何だろうと考える日が増えた。
真っ先に浮かんだのが、だし。
しかしご飯に関わっていると、
段々と求めるものが変わってくる。
ご飯にあう食べ物でなく、
この絶品の郷土料理“だし”に相応しいお米に出逢いたい、それは何だろう、と。
食べ物によりお米を選ぶことを覚えたのである。
ちなみにマニアックかもしれないが、食べ物によりお米を選ぶという楽しみ方は面白く、
且つ贅沢感に浸れるから、ぜひ皆やるべきである。
私はこの食べ方を楽しみ、相応しいお米に出会うべく、色んなお米との出会いを重ねてきた。
そして遂に目の前に、いや、口の中にビビッときたお米が現れた。
第一印象から、もう違っていた。
全体に眩くも目には優しい艶。肌は白く、清らかな見た目は好印象。
「これはなかなか期待できそうだ」と、上から物申して心の中で拳を握った程。
誘惑してくる香りに、心が急く。
欲を掻き立てられる。
早く、早く。
素早く動いた手は、箸にお米を乗せて、私の元へやってくる。
すっかり五感が研ぎ澄まされてしまった私は、焦らすことなく、食す。
これは正に、と思った。
新鮮で麗しく、さらりと流れるような澄んだ食感。それでいて活き活きと存在感のある、
このお米は、山形県は置賜地方の夢ごこち。
雄大で伸び伸びとした、輝く自然をかんじる。
お米らしい食感を飛び越え、いつも新鮮な食感と味を提供し、
いつでも最高に私をもてなしてくれる置賜夢ごこち。
新鮮な魚をみて思わず声が出る、手を伸ばす、ごくりと喉を鳴らす。
そんな経験がある方は沢山いるだろうが、お米でも、この体験が出来る。
この置賜夢ごこちならば。
そこに、だしが乗ると。
おおらかで綺麗な大地に、清らかな川が流れているような、
澄んだ光景が浮かび上がる。
さらさら、という音が今にも聴こえそうだ。
置賜夢ごこちは、どんな具材を乗せるよりも、
こんな光景が一瞬にして浮かび上がる、だしを求めていたに違いない。
だしは置賜地方の隣の、村山地方の郷土料理であるのだが、
同じ山形県に生まれた、このお米と、絶品の郷土料理は、
運命かのように、互いが互いを欲する、最高の相手同士。
もしかしたら、舌の肥えた山形県の人々は、
最高のお米の味が、香りが、食感が五感に身についており、
自然と、だしという料理を生み出したのかもしれない。
山形の友人は、通りで舌が肥えていると思った。
山形県に行ってみたくなった。
最近、別の友人も山形に転勤になったことだし、
友人らに会いに、そして最高のお米と料理に出会いに、山形へ行ってみよう。

夢ごこち

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